○戸叶委員 私この問題はあとで厚生大臣に別の機会にお願いに伺いたいと思うのですけれども、話をかえまして、先ほど午前中の参考人の方々から伺っておりますと、中国紅十字会の方からたびたび釈放戦犯と引揚者と一緒に帰すために船をほしい、そのときに、電報にもありますように、何か日本にいる人たちを一緒に帰してほしいというふうな電報が来ているように聞いておりますが、結局中国紅十字会の方は、その三つを遊離しないで考えていられるようなんです
戸叶里子
その問題はどうしても今回お帰りになる人たちと、それから釈放戦犯の方、一時帰国される方と切り離しては解決できない問題で、やはり今の場合は、こういうふうに小さい船を出して、そうしてあとからというふうなことは、どうしても私は切り離せられない問題ではないかと思うのでございます。
戸叶里子
先ほど山下委員から天津協定、北京協定にはないことであるけれども、社会党が新しい事実を作ったかのような御発言がございました、私は天津協定及び北京協定を読んでおりまして、表面的には釈放戦犯と一時帰国、里帰りの人が一体にならなければならないと書いてないことはよく承知いたしております。
戸叶里子
○竹中勝男君 時間の都合で、引き揚げの未解決の問題について御質問いたしますが、厚生省の案、広瀬案というのですか、厚生省が発表したところによりますと、現に釈放戦犯を迎えに行く船を出さないと言っておりましたけれども、出すようになった。出すようになってからも、初めは練習船の俊鶻丸という小さい船を出す、それが不適当であるといって向うがそれに応じないようであるので、さらに百トン級の船を出す。
竹中勝男
また、戦犯釈放の受け取りの問題も、九月から実は八人の釈放戦犯の同胞が天津に待っておって、いまだに迎えに日本の船が行かない、また引揚げの問題にしても、李徳全女史が来日するという問題にしても、行き詰まっておるような形になっております。これは最近の岸総理の東南アジア及びアメリカにおいての言動に対して、われわれの受けた以上に非常に強く、中国には非友好的態度だということで、激憤している趣きがあります。
竹中勝男
なぜ釈放戦犯の引き取り、帰国者の引き取りと一緒に、さらに天津に待っている里帰りの日本人を、帰還者を迎えようとしないのですか、その点をお伺いしたい。
竹中勝男
今回の興安丸は、その乗船者の内訳を見てもわかりますように、釈放戦犯あり、一般帰国者あり、一時帰国者あり、面会家族あり、一時渡航者あり、遺骨奉仕団もまじるといった工合で、従来の帰国船という性格が薄れ、日本と大陸とをつなぐ定期航路の客船という感じが強くなってきておりまして、その服装を見ましても、釈放戦犯の白シャツに紺の工人帽、工人ズボンを初めとしまして、背広あり、ピンクや薄緑のブラウスあり、中には中国服
今村等
ただし、間に合えば、第三次釈放戦犯を輸送する興安丸に乗船することができる。これはその後累次往復を重ねまして、先ほどお話がありましたように、二十八日に中国を出帆しまして、今月の一日に舞鶴へ来たわけでございます。その旅費の問題につきましては、大体里帰りをする人というものは、原則として自費で帰ってもらいたいということを先方に通じたつもりであります。
葛西嘉資
帰国者の服装は、一様に白シャツに工人帽、工人ズボン一色が釈放戦犯の人々で、ピンク、グレーと色とりどりの中国服あり、スカートありといった婦人、子供のはなやかさと対照的で、またかわす言葉も、日本語と中国語が相半ばするという状態でありまして、まことに多彩な情景でありました。
眞崎勝次
その後昨年の十一月に北京でソ連と日本の赤十字社相互間に釈放戦犯並びに刑の満了者の送環問題に関する打合せをいたしまして、そのときに発表ないし先方から説明がありました数がございますが、それには四百二十名の軍人を帰す、それから八百五十四名の邦人を帰すということ言つております。なお、この八百五十四名の邦人はさきの昭和二十五年四月に発表されました捕虜の数に含まれていないということを言つております。
竹中祐一
それを裏付けするように「釈放戦犯ぞろぞろ抬頭、金ずるは緒方氏」こういうふうに現在の緒方氏の名前が疑問符を打つて出ておるのでありますが、この問題は緒方氏御当人に私は伺いたいと思うのであります。現在の右翼団体の恐ろしい方向を厳重に監視するという対策をお持ちになることなしには、私は日本の平和、又平和憲法を守つて行くことはできないと思う。
高田なほ子